突然ですが、さつまいもの武勇伝をひとつ。
1732年(享保17年)、西日本を中心に悪天候による米の生育不良・害虫の大発生に
より死者約1万2000人、飢餓人口200万人以上にも及ぶ「享保の大飢饉」が起こりました。
この中、サツマイモの栽培をしていた薩摩藩内では飢餓者がいなかったというのです。
このことをきっかけに徳川幕府8代将軍・徳川吉宗は全国でのサツマイモの栽培を広げ、後の天明の大飢饉、天保の大飢饉の難を回避することができたといわれています。
この武勇伝でわかるように、数々の食糧難の危機を救ったサツマイモは超スーパーフードです。
なんとNASAも「準完全食」として研究しているほどのすごい奴なんです。
今回は、そんなサツマイモについて深掘りしてみましょう!
サツマイモはとにかく栄養素が豊富!
サツマイモは他の野菜や果物と比べてとにかく栄養素が豊富です。
カルシウムは白米の7倍、ビタミンCはりんごの7倍、カリウムはトマトの2倍!食物繊維はたまねぎの3倍!
さらにサツマイモの皮には抗酸化作用のあるポリフェノールがたっぷりです。
通常の野菜で加熱すると現象してしまうビタミンCですが、
サツマイモは場合はでんぷんによって守られるため、調理後もビタミンCは分解されずに残るというから驚きです。
そして特筆すべきは豊富な食物繊維!
腸内環境を整える「食物繊維」は他の野菜と比べても群を抜いていますが、
なんとサツマイモを干し芋にすることで1.5倍もアップするという摩訶不思議パワー!
同じくらいの食物繊維があるゴボウを一本は食べられませんが、焼き芋なら1本ぺろりとたべられますよね。
さつまいもアスリートや減量したい人の味方!
ボディビルダーやダイエットしている人が減量中にサツマイモを食べるイメージがありますよね。
サツマイモを食べるのは理にかなっていて、まずひとつ目の理由にGI値・脂質が低いことが挙げられます。
甘いサツマイモは糖質が高くて太りそうな気がしますが、同じ炭水化物であるご飯やパンと比べてGI値・脂質が低いため、太りにくいと言われています。
低GI食品は血糖値が急上昇しないため、消化・吸収がゆるやかになるうえに満腹度も持続できます。
またサツマイモは豊富な食物繊維のため、腹持ちが良いです。
長時間運動をする人には食べやすくお腹が空きづらいので完食として食べるのがオススメです。
ダイエットしたい方にオススメな食べ方
おすすめな食べ方はずばり「ふかしいも」です。
蒸し器がなくても簡単にふかしいもが作れる方法をご紹介します。
◆フライパンで調理
1 洗ったサツマイモを切らずにフライパンに並べます
2 サツマイモが浸る程度の水を入れます
3 蓋をして沸騰したら弱火にし20〜30分ふかす
4 竹串がすっと通ったらOK
◆電子レンジ調理
1 サツマイモを洗って、水で濡らしたキッチンペーパーを巻きラップも巻きます
2 レンジで600Wで5分強加熱します。サツマイモの大きさで時間は調整してください。
3 竹串がすっと通ったら出来上がり。足りない場合は30秒ずつ追加で加熱します。
◆炊飯器で調理
※炊飯器の種類によっては推奨されていない場合がありますので、ご確認ください。
1 サツマイモを洗って、そのまま炊飯器に入れます。
2 普通の炊飯モードで40〜60分炊く
3 竹串がすっと通ったら出来上がり。
おわりに
秋はサツマイモの旬です!色々な種類のサツマイモがスーパーには並んでいますのでこのスーパーフードをぜひ手にとって見てくださいね。
幸せなサツマイモ生活が送れることを願っています♪