七五三はいつ?由来やお参りの服装は?

七五三はいつ?由来やお参りの服装は?

2024年11月12日更新

 七五三(しちごさん)といえば子どもの記念行事として誰でも知っているお祝いですね、その由来や時期、お参りや男の子女の子の違いやお父さんお母さんの服装など「どうしたらいいの?」と考えることは多いと思います。今回は七五三の基礎知識やポイントについてお話していきたいと思います。

 

 

平安時代から続く七五三の歴史

 

 七五三の始まりは平安時代に行われたと言われています。昔は子どもの死亡率が非常に高かったため子どもの成長の節目に祝い行われていました。三歳の「髪置き」、五歳の「袴着」、七歳の「帯解き」の儀式にあるといわれています。子どもの長寿と幸福を祈願したのが七五三の始まりです。

医療が発達した現代でも、子どもを思う親心に変わりはなく、七五三というかたちで節目を祝う儀式として受け継がれてきました。

 

 

⬛️ 三歳:髪置き(かみおき)3歳に行われる (男児・女児)

 子供が髪を伸ばし始める時の儀式

 

 髪置きは、子供が髪を伸ばし始める3歳の節目に行う儀式で、頭に糸で作った綿白髪(わたしらが)を乗せて長寿を祈願します。

平安時代頃には、赤ん坊は髪を剃って坊主にする風習があったため、髪を伸ばし始めることは、ここまで無事に成長できた印とも言えたのです。頭に綿白髪を乗せるのは、髪が白くなるまで長生きして欲しいという願いが込められているそうです。

 

 

⬛️ 五歳:袴着(はかまぎ)5歳に行われる(男児)

  男の子が初めて袴をつける儀式 

 袴着は着袴(ちゃっこ)とも言い、子供が初めて袴をつける時に行う儀式で、碁盤の上で吉方を向いて行います。平安時代には公家だけの風習で、男女の区別なく5~7歳の頃に行われていました。時代とともに武家や庶民にも広まっていき、江戸時代頃には男児のみの儀式になり、年齢も5歳に定着しました。

 

 

⬛️ 七歳:帯解き(おびとき)7歳に行われる(女児)

 女の子が初めて帯を結ぶ儀式

 

 帯解きは、紐付きの子供の着物から卒業し、本裁ちの着物に帯を締めるようになる節目に行われた儀式です。

本裁ちは、仕立て直せば大人の着物として着ることができる着物で、本裁ちを着て帯を締めることは、子供が大きく成長した証として喜ばしいことでした。室町時代には、男女の区別なく9歳頃に行われていましたが、江戸時代頃に7歳の女児が行う儀式になりました。

 

 

 

七五三のお祝いはいつするの?

 

 

 七五三の正式な日にちは毎年11月15日とされています。
理由は所説ありますが、もっとも有力な説によると。
それは「二十八宿(にじゅうはっしゅく)」によるものです。二十八宿(にじゅうはっしゅく)とは、古代中国で生まれた28個の星座のことです。その日の吉凶を判断する暦のことで、11月15日は「鬼宿日」という日にあたります。
これは、鬼が宿で休んで外を出歩かない日とされ、災難に合う心配がなく何をするにも良い日ということで、お祝い事や年中行事に良いとされていたからだと言われています。
また、旧暦の11月は秋の実り、作物の恵みに感謝する月でもあるので神様への感謝と一緒にお子さまの成長にも感謝してきたと考えられています。昔ながらの流れで11月15日という日にちは決まっていますが、各家庭の都合、体調面やお天気など考慮して絶対にその日にやらなければならないわけではないので、あくまでも目安となります。
お参りの時期としては10月中旬~11月15日がピークとなります。

 

 

お子様の服装

 

七五三の祝い方は地域の風習によっても違いますが、お子様の服装に決まりは特にありません、和服の着物姿が一般的に見られますが、洋服でも問題ありません、ただ七五三は神社で行う厳かな行事でもあるので普段着は避けましょう。

洋服の場合、男の子はスーツ、女の子はワンピースなどのフォーマルスタイルがおすすめです。

 

 

お父さんお母さんの服装は?

 

お父さんお母さんの服装も特に決まりはありませんが、七五三はあくまでお子様が主役!お子様を引き立てる色味だったり服装にしましょう。和装の場合お子様の着物より格を下げた着物にしましょう。

男性は黒や紺色やグレーなどの落ち着いたスーツが一般的です。女性は男性に比べて服装の選択肢が多いですが、新調する場合は、今後の入学式や行事なども考慮して着回ししやすい服を選ぶといいですね!ワンピースにジャケットなどを準備しておくといいですね!ブラックフォーマルしか持ってない場合はストッキングを肌色にしたり、コサージュで華やかさをプラスすると良いですね。

神社は足元が砂利だったり石畳が多いです、高いヒールなどは足が疲れて大変です。動きやすさも考えて服や靴を選ぶといいですね!

 

 

 

 

今回は七五三についてお話ししましたがいかがでしたか?

お子様の健やかな成長を祝って、家族で楽しい思い出を残してくださいね!