七夕の里福岡県小郡市の魅力と「七夕神社の夏祭り」

七夕の里福岡県小郡市の魅力と「七夕神社の夏祭り」

2023年8月7日更新

福岡県の中央部に位置する小郡市に「七夕神社」という神社があるのをご存知ですか?そこで毎年8月7日に「夏祭り」が行われます。境内には、七夕飾りや、祭り提灯、全国から寄せられた色とりどりの短冊。また、夜店が並び賑わいを見せ、夏の夜のひとときを楽しむことがでます。

今回はそんな福岡の地元の、知られざるお祭りのご紹介をしていきたいと思います。

 

小郡市は大刀洗町、久留米市、佐賀県、筑紫野市、筑前町にそれぞれ接する位置にあります。そこに「七夕神社」と呼ばれる神社があります。「七夕神社」の正式名は「媛社(ひめこそ)神社」といいます。

七夕神社と呼ばれる歴史と由来

小郡市の中央部を北から南に流れる宝満川が流れています。その宝満川を挟んで西側に住宅地帯、東側には田園地帯が広がっています。七夕神社・牽牛社が配される地理的な位相からも、小郡が七夕と深い縁を持っていると考えられます。

 中国では、天の川のことを地上に流れる「漢水」にたとえられます。それは「漢水」が天の川と同じように北から南に流れ、その源が天の川に接すると云えられているからです。

 神社の歴史は古く、和銅6年(713)に各国で作られるように命じられた「肥前国風土記」の中にその由来について記載されています。風土記には、荒ぶる神を鎮めるために宗像の珂是古が神意を訪ねると、その神の本拠は小郡市大崎にあって、神の正体は機織りの女神であったと記されています。

七夕神社から宝満川を挟む対岸に「牽牛社」が建立され、まつられています。

牽牛・織女の二神が天の川にへだてられ、年に一度だけ七夕の夜に出会うという故事に因んで建立されたと思われます。

この牽牛社は水害と周辺整備のため、大正12年に稲吉地区のある「老松神社」に移され合祀されました。

この「老松神社」に、織女神と相思の仲と言われる犬飼神(彦星の和名)の木像が祀られています。

七夕?たなばた?棚機?

「たなばた」の由来のひとつは「棚機(たなばた)」であると言われています。

「棚機」とは古い日本の行事で、乙女が着物を織って棚に供え、神さまを迎えて秋の豊作などを祈るものでした。仏教が伝わると、この行事はお盆を迎える準備として、旧暦の7月7日の夜に行われるようになります。(お盆行事が8月に行われるようになると、七夕もあわせて8月に開催されるようになりました。)現在「七夕」という2文字で「たなばた」と読んでいるのもここから由来していると言われています。

小郡のさまざまな七夕

小郡を含む周辺地域では、小学1年生で迎える七夕を「初七夕」と呼び、親戚や近所の人からつる付きの大きなスイカを贈ってもらったり、芋や稲などの葉にたまった朝露ですった墨を使って、七夕の掛け軸を書いたりするそうです。

 

小郡市の神社は恋人の聖地?!

福岡に7つの縁結び神社が点在するそうです。小郡市にはそのうちの3つの神社があります「七夕神社」(媛社神社)、「老松神社」、「小郡日吉神社」です。

日吉神社のご神木である銀杏の木は、幹の途中から2本に分かれていることから「夫婦銀杏」と呼ばれており、この木の銀杏の実を食べると子宝に恵まれるという言い伝えがありま す。 

 小郡市の夏祭りをご紹介しましたが、お祭り以外でも小郡市には沢山の魅力がまだまだ隠れてそうですね!「七夕神社の夏祭り」は毎年8月7日に行われています。

この機会に足を運んでみてはいかがでしょうか。