こんにちはUMACA編集部です!
暑さが増すこの頃、つるりと喉ごしの良いそうめんや冷や麦が恋しくなりますよね。
そうめんを冷たい水でしめて、薬味をたっぷり添えて食べるのは夏のささやかな楽しみです。
さて、そうめんも良いですが、五島うどんを冷やして食べるのも夏にピッタリで乙な味わいですよ!
五島うどんとは何ぞや?と思う方も多いと思います。
という事で、今回は五島うどんについて深掘りします!
【五島うどんとは?】
五島うどんは九州民には馴染み深い乾麺で、
日本三大うどんのひとつにも数えられることがある伝統的なうどんです。
作られているのは長崎県の五島列島。
五島列島は長崎県ですが、長崎本土から西に100kmも先にある自然豊かな列島です。
約1200年前に中国から伝わり、島の気候や風土に合った保存食として、重宝されてきました。
【五島うどんの特徴は?そうめんと違う?】
五島うどんとそうめんは、見た目が似ているため混同されがちですが、
原料や製法、風味、食感などに明確な違いがあります。
五島うどんの主な特徴がコチラです。
①細くてコシが強い
五島うどんは一般的なうどんよりも細め(そうめんに近い)ですが、強いコシとつるりとしたのどごしが特徴です。
②椿油を使った手延べ製法
生地を延ばすときに五島産の椿油を使うのが最大の特徴。麺にコシと艶を与え、独特の風味を出しています。
③手延べ・天日干し
伝統的な手延べ製法で、天日干しされることが多く、職人の技術が問われます。
さらに、五島うどんとそうめんの違いを比較した表はコチラです。
まとめると、
●五島うどんは、「細いけど力強い」うどん。
●椿油による独特の香りとコシ、温かい料理にもよく合う。
●そうめんは、「軽やかで冷やして楽しむ」夏の定番。
●喉ごし重視、暑い季節にぴったりの食感。
「見た目は似ているけど、まったく別物」と考えるとよいでしょう。
五島うどんは、「そうめんのように細いけれど、うどんらしい力強さをもった特別な麺」です。
【五島うどんの美味しい食べ方】
◆地獄炊き(じごくだき)
五島うどんといえばコレ!
熱々の釜ゆでうどんを、出汁醤油や卵・薬味につけていただく伝統的なスタイルです。
【作り方】
1.鍋にたっぷりの湯を沸かし、五島うどんをゆでる(表示時間よりやや長め)。
2.茹で上がったら湯を切らずにそのまま鍋ごと卓上へ。
3.各自が鍋からうどんを取り、つけだれ(※だし醤油・卵・ねぎ・ごま など)で食べる。
ポイント:
・卵+醤油のシンプルなつけだれが定番。
・鍋から直接とって食べるので、家族や仲間で囲むのにぴったりの料理です。
◆冷やしうどん
つるつるの喉ごしを活かした、夏にぴったりの食べ方です。
【作り方】
1.五島うどんを表示どおりに茹でたら、冷水でしっかり締める。
2.氷水で冷やしてざるに盛る。
3.めんつゆに、ねぎ・みょうが・しょうが・大葉などの薬味を添えて食べる。
ポイント:
・細くてもコシがあるため、食べ応えがあります。
・椿油の香りがほんのり残るので、他のそうめんとは違った深みが楽しめます。
◆煮込み五島うどん(温うどん)
五島うどんは煮崩れしにくく、鍋料理や煮込みうどんにも適しています。
【作り方】
1.鍋にだし(かつお、昆布、いりこなど)を沸かす。
2.野菜(白菜・にんじん・しいたけなど)や肉(鶏や豚)を加えて煮る。
3.最後に五島うどんを入れて温め、具と一緒にいただく。
【おわりに】
五島うどんって、見た目はそうめんみたいだけど、食べてみると全然ちがう!って驚く人も多いと思います。
椿油を使った手延べのコシのある麺は、一度食べるとやみつきになりますよね。
地獄炊きでみんなでワイワイ食べるのもよし、夏に冷やしてサラッと食べるのもよし。
シンプルだけど奥が深くて、飽きのこない味わいが魅力です。
この記事をきっかけに、五島うどんをちょっと身近に感じてもらえたらうれしいです。機会があれば、ぜひ一度お試しを!