真夏日や猛暑日…GWを過ぎたら熱中症に注意が必要ですね。
さて、一年の中で1番昼の時間が長くなる日はいつ頃なのかご存知ですか?昼の時間が長くなるということは、日の出から日の入りまでの時間がもっとも長い日、つまり「夏至」と言われる日です。
今年の夏至はいつなのか、夏至に行われる風習や夏至の食べ物について解説致します!
▋2022年の夏至は6月21日!
今年の夏至は6月21日です。この日が北半球では昼の時間が最も長い日になります。ちなみに、季節が真逆の南半球では、6月21日が昼の時間が最も短い日(日本で言う冬至)になります。
夏至の日照時間(日の出から日の入りまでの時間)は約14時間半、冬至の日照時間が約9時間半なので、冬至に比べると約5時間も長く太陽が出ているのですね!
▋夏至の風習や食べるものとは?
冬至といえば、柚子やかぼちゃを食べますよね。お風呂に柚子を浮かべる柚子湯は一年に一度の楽しみという方もいらっしゃるかもしれません。
ところで、夏至にはどんな風習があるのでしょうか?
昔の日本では、夏至は太陽の化身「天照大神」が日本を一番長く照らす日と言われ、田植えの時期とされていました。
そのため、夏至の日に食べるものは田植えで疲れた身体に良いものが多いと言われています。
ですが、実は夏至は全国的に広まっている風習や食べ物はありません。その中でも、地方には独自の夏至の風習が残っていますので、今回は代表的な例をご紹介致しますね。
●根を張ることを願い食べる…たこ
関西では、夏至から半夏生にかけて「タコ」を食べる習慣があります。
タコの吸盤のように、稲の根がしっかり張ることを願って食べていたと言われています。
また、夏至の時期はタコが旬なこともあり、関西地方ではタコを使った様々な料理が食べられるようになりました。
●小麦団子で豊作を祈る
関東地方や九州地方では、採れたての小麦で作った半夏生餅を作り、田んぼの神様に供える風習があります。
というのも、麦の収穫時期は5月頃、田植えの前になるので、収穫できたことの感謝とこれから植える稲の豊作を願う行事がひとつになったのではないかと言われています。
▋半夏生は昔の農家で大切な節目
先程から何度か出てきた「半夏生(はんげしょう)」太陽の黄経が100度になる日で、夏至から11日後のことを指します。
半夏生過ぎたら半作という田植えにまつわる言葉があり、半夏生までに田植えをしないと半分の収穫量になってしまうという言い伝えです。
今回は、夏至の食文化や風習をご紹介しました。
皆さんも夏が本格的になる前に、旬の食材や身体に良いものを食べて体調を備えてみてはいかがでしょうか?また、新米の豊作を願ってタコや半夏生餅を食べてみても良いかもしれませんね♪