お父さんに感謝の気持ちを伝える“父の日”ももうすぐですね。
ちなみに2024年の父の日は6月16日(日)になります。
そして!今回のコラムは父の日にちなんで、
【世界の偉大なる◯◯の父!】特集をしたいと思います。
【映画の父】ーリュミエール兄弟ー
リュミエール兄弟はフランスの発明家で、今日の映画上映のスタイルを生み出した偉大な兄弟です。
写真館を営む父アントワーヌの元で、弟のルイは写真の焼付けに用いる感光剤の改良開発をしていました。
改良した写真乾板が大変評判になり、工場を開設、商品は大ヒットとなります。
そんなある日、かの有名なトーマス・エジソンが木箱内をのぞき込んで映像を見る装置“キネトスコープ”を開発しました。パリで父アントワーヌはキネトスコープを目の当たりにして感銘をうけ、兄弟に動画の研究を勧めたのです。
2人はキネトスコープを改良し、なんと翌年の1895年に、スクリーンに投影することで一度に多くの人々が鑑賞できる装置シネマトグラフを開発したのです。
このシネマトグラフは手で回すことで上映、また撮影も出来きる装置で、映像は最長50秒撮影でき、フィルムの長さは17メートルほどでした。
同年12月28日にパリのキャプシーヌ大通りのグラン・カフェにおいて世界最初の実写映画『工場の出口』が公開されました。ちなみにお金を取って観客に上映するスタイルを取ったこの日は、映画の誕生日と言われています。
そして1900年に開催されたパリ万博にて映画を上映、来場した世界中の人々を魅了しました。
またリュミエール協会を立ち上げ、世界各地に映画技師を派遣、日本を含む世界各地の最初期の映像を多く残したのです。ちなみに、明治の日本の風景も撮影されており「明治の日本」という作品として残っています。
その後、二人は世界初の実用カラー写真“オートクローム”を開発・販売します。
あまり普及はしませんでしたが、フランスの銀行家アルベール・カーンがこの製版方法で72,000枚にもおよぶカラー写真を世界各地で撮影させたため、20世紀初頭の世界を記録した重要資料として写真を残すことが出来ました。
たった1年でスクリーンに投影する装置に改良したリュミエール兄弟!すごいですね〜!
それにしても、動く映像を大きなスクリーンで目の当たりにした当時の観客、それはそれは驚いたことでしょうね!
【ビタミンの父】ー高木兼寛ー
高木兼寛は、明治時代、当時難病とされた「脚気」は栄養不足であることをつきとめ、その予防法を確立した偉大な人です。
高木兼寛はペリー来航を直前に控えた江戸末期、薩摩藩領・穆佐(現宮崎市高岡町)に生まれました。
武士の子として、幼少期から学問や剣術を学ぶ一方で、13歳の頃、地元で敬愛されていた医師の黒木了輔にあこがれを抱き、医学の道を志します。
17歳になった兼寛は鹿児島で医学を学び、戊辰戦争のために薩摩藩九番隊付として上京します。
このころ鹿児島藩の軍医は漢方医だったため、負傷者が出ても手術は失敗の連続でした。
しかし他藩の西洋医学採用していて、それを見た兼寛は、「鹿児島藩のためにも西洋医学を習得したい。」と決心しました。藩立開成学校を経て海軍省に入りイギリスはロンドンのセント・トーマス病院医学校に留学します
さまざまな医科学を学ぶと同時に、ナイチンゲール看護婦学校を見聞し「臨床医学」や「看護婦養成」などを身につけます。
同校を首席で卒業した兼寛は、帰国後すぐに東京海軍病院長に任命されます。
ちょうどその頃、日本の海軍では乗組員の中に脚気患者が続出していました。兼寛は、この脚気絶滅に取り組みました。
(脚気とは末梢神経に障害を与え、下肢のしびれやマヒを引き起こし、ひどくなると死亡することもある病気です。)
当時、脚気は細菌による伝染病と考えられていましたが、兼寛はその原因として、患者のいない英国海軍ではパンや肉など、たんぱく質の多い食事を摂っていたのと比較して、白米中心の日本食がその原因ではないかと考えたのです。
イギリス海軍を参考に、白米主体の食事で航海をした軍艦「龍驤」と洋食を取り入れた軍艦「筑波」とで、比較実験を実行。その結果、「筑波」における脚気患者が激減し、脚気に対する有効な予防策を発見したのです。
ちなみに、航海実験の時に作られた洋食というのがカレー風味のシチューをごはんにかけたもので、今の「カレー」のルーツとなる食べ物でした。そのため高木兼寛は「海軍カレー」の生みの親とも言われています。
この兼寛の研究は、後のビタミン発見につながり、脚気はビタミンBの欠乏で発症することが証明されます。
このことから、高木兼寛は「ビタミンの父」と呼ばれています。
まとめ
今回のコラムではたった2人ですが「偉大な◯◯の父」を紹介しました!
先人の方々は本当にすごいですね。
〇〇の父で検索すると、色々な偉人のお話がでてきますよ!昔の偉人の話を読んで歴史に思いを馳せてみるのもいいですね。