▋塩分過多は健康の大敵!?
健康診断や人間ドックで「塩分の摂り過ぎに注意してください」と言われた事はありませんか?それは体内の塩分量が増えると、病気のリスクが高まるからです。
どうしてもご飯のお供やお酒のあてなどには、しょっぱいものが美味しく、食べすぎてしまします。
今回は塩分過多が引き金になる病気と、減塩でも食事を楽しむコツをご紹介します。
▋塩分過多が引き金になる病気
塩分過多が引き金になる病気は大きく分けて3つあります。順に見ていきましょう。
高血圧
塩分を過剰に摂取すると、血液中の塩分濃度が高くなります。血液の塩分濃度が高くなると、からだが塩分濃度を正常に戻そうと、頑張って水分を溜め込み血管に流し込みます。
すると、塩分濃度は薄まりますが、血管内の血液量が異常に増えてしまい、高血圧になるのです。
高血圧は血管に負荷がかかるので、動脈硬化や心筋梗塞、脳卒中のリスクとなってしまいます。
腎臓病
摂り過ぎてしまった塩分は、汗や尿として排出されます。尿を作る際に、腎臓は余分な塩分を濾過しなくてはならないので、日常的に塩分過多な状態が続くと、かなりの負担がかかります。
その結果、慢性腎臓病(CKD)や腎不全を引き起こす結果となるのです。
胃がん
塩分量の多い食事を食べ続けていると、胃の粘膜にもダメージが蓄積されます。胃粘膜が荒れると、炎症を起こしやすくなり、胃がんのリスクが高まります。
▋減塩しながら食事を楽しむコツ
健康のために減塩する場合は、1日の塩分摂取量の目安を6gまでにすると良いと言われています。
例えば辛口の塩鮭やお漬物を控えたり、ラーメンやうどんの汁を残したりすると良いですね。
制限だけだと息苦しくなってしまいますが、安心してください。減塩しながらでも食事を楽しむコツはありますよ!
旨味や出汁で楽しむ
しょっぱいものは確かにご飯が進みますが、旨味があれば塩気がなくてもおいしく感じます。
椎茸や昆布など、旨味成分が多い食材を出汁に使ったり、旬の野菜や魚を食べるようにすると、塩気がなくても美味しく食べられます!
薬味や香辛料、酸味を上手に使う
それでもなんだか味気ない…そんな時は、パンチの強い薬味や香辛料、酸味で補うのもおすすめです。
レモンやゆず、お酢は支配力が大きいので、ちょい足しするだけでかなり味に変化が生まれます。
ひとくちにお酢と言っても、黒酢や米酢、ワインビネガーなど様々な種類があるので、お好みのものを探してみるのも楽しいですね。