夏の風物詩、夏の土用干し(どようぼし)ってなに?

夏の風物詩、夏の土用干し(どようぼし)ってなに?

2023年7月17日更新

土用干し(どようぼし)」という言葉を聞いたことはありますか?土用干しは一年間に4回巡ってきます。今回は「土用」の中でも、夏の土用干しについてお話します。

2023年の夏の土用の時期は7月20日(木)〜8月7日(月)になります。

この時期に田んぼ、衣類や書籍、そして梅など、干しの対象によって異なる「土用干し」についてご紹介します。

 

 

 

【田んぼの土用干し】

田植えをした田んぼの水を土用の時期に水抜きをし、田んぼにヒビが入るほど3日〜1週間ほど乾燥させます。そうすることによって稲穂がしっかりと根を張り、強くよく育ち、よく実るといわれています。

 

 【衣類や書籍の土用干し】

衣類や書籍などの土用干しは、別名「虫干し」とも言われます。この時期には湿気が高まり、衣類や本がカビや虫害の被害を受けやすくなります。そこで、土用の時期にはこれらのアイテムを干すことで、湿気を取り除き、清潔さと保存性を保ちます。子どものぬいぐるみなどもダニが増えやすくなります!干して乾燥させることによってダニや害虫が住みにくい環境になります。

 

【梅の土用干し】

梅干しの土用干しは、梅雨明けをして晴天が続く日を見極めて4日間干します。今年漬けた梅をざるに並べ太陽の光をしっかりと当てる事で殺菌の効果があり、また美味しさが増して良い梅干しが出来ると言われています。裏表返しながら太陽の光に当て、4日目の朝か昼に取り込みます。梅が冷めたら梅酢に戻して漬け込み2〜3ヶ月頃が食べ頃です。

 

 土用干しと合わせて断捨離も!

今回は「土用干し」についてお伝えしました。田んぼ、衣類や書籍、そして梅など、干しの対象は様々ですが、その目的は共通しています。太陽の力を借りて、湿気を取り除き、品質や保存性を向上させること。土用干しの文化は夏の風物詩として私たちの暮らしの知恵として根付いています。ぜひ、この夏の土用の時期に、家の中のものをカラッと干して、家の換気や掃除、断捨離まで一気に終わらせて爽やかな夏を迎えてみませんか。