熊本の馬刺し!馬肉の魅力に酔いしれる旅へ

熊本の馬刺し!馬肉の魅力に酔いしれる旅へ

2023年8月14日更新

馬肉は高タンパク低脂肪で、生食でも食べられることから注目を集めています。一般的なスーパーや冷凍食品として販売されることも増えてきました。

しかし、馬刺しを購入する際にどの産地を選べば良いのか悩まれたことはありませんか?そこで、国内の馬肉の生産・消費の動向や馬肉が食べ始められた歴史的背景などを紹介していきます。

 

馬肉生産県のルーツ

 

馬肉として初めて食べたとされているのが、現在の熊本県に当たる肥後熊本藩初代藩主の加藤清正公だそうです。朝鮮半島へ出征中に食糧が底をつき、やむを得ず軍馬を食したという説があります。そこから馬肉のおいしさや滋養強壮によいことがわかり、日本へ帰国してからも食用として飼育され、そこから馬肉を食べる文化が生まれ熊本が日本一の馬肉生産県として有名になったそうです。  

 

「桜肉(さくらにく)」とも呼ばれる馬肉

馬肉は別名「さくら肉(桜肉)」とも呼ばれ、その由来には諸説あります。

江戸時代までは仏教思想や贅沢を控える風習があり、殺生や肉食が禁じられていたため堂々と肉を食べることができず江戸時代の隠語として、猪肉は「牡丹(ボタン)」、鹿肉は「紅葉(モミジ)」、馬肉は「桜(サクラ)」、という隠語で呼ばれていた説があります。

または千葉県の「佐倉」に幕府の牧場があり、多くの馬が放牧されていました。江戸に近いこともあり、馬と言えば「佐倉」と言われるようになったのが、馬肉のことを桜肉と呼ぶ起源となったという説があります。

さらには馬は冬の間にたくさんの餌を食べ冬を越すため、桜が咲く季節に脂がのっておいしくなったから、という説もあります。

 

馬刺しで食べられる部位とは?

トロ

熊本馬刺しの特徴といえるサシが入った部位です。トロと呼ばれる部位は最高級部位となり、赤身に脂身がほどよく混ざり、最上級の食感と赤身の甘みと脂身が口の中でとろけ、そのくせあっさりしているので食べやすく人気の部位です。

 

たてがみ

馬のたてがみがある首部分から取れる希少部位です。クリーミーで甘みが強いたてがみ馬刺しは、別名「コウネ」と呼ばれ、1頭から約5kgしか取れません。たてがみは見た目は白い脂身ですが、意外と食べやすく、あっさりとしていて、クセになるおいしさです。

レバー

馬レバーは、レバーが苦手という方でも美味しく食べることができます。食感がコリコリとしていて、絹のような滑らかな舌触りで、なかなか手に入れることのできない希少部位だそうです。

 

クラシタ

牛肉でいうと肩ロースです。馬が人や荷物を運ぶ際につける、鞍の下の部位ということが呼び名の理由です。サシが入り、脂身と赤身のバランスがよく、独特の歯ごたえを楽しむことができます。

 

イチボ

イチボはなかなか手に入りにくい部位です。ちょうどムチを当てられる部分の馬のお尻の肉をイチボといいます。ほどよくサシが入って旨味が濃いのがポイントです。美しい霜降りを見ているだけでも十分に楽しめます。

 

他にも様々な部位がある馬刺しです、馬刺し専用の甘めの醤油にニンニクや生姜を入れて、馬刺しに付けて食べると、最高に幸せな気分になりますよね!

 

馬刺しを楽しむ熊本の旅

熊本の宿では、馬刺しを楽しめるコース料理付きの宿も沢山あります。また、玉名温泉、菊池温泉、黒川温泉など、たくさんの温泉があります。

熊本観光や温泉旅行、豊かな自然を楽しみながら馬刺しを食べて熊本を満喫してみてはいかがでしょう。