端午の節句に七夕など、夏を感じる日本の伝統行事

端午の節句に七夕など、夏を感じる日本の伝統行事

2022年5月2日更新

端午の節句に七夕、夏祭りなど、新緑が美しい初夏から暑さが残るお盆の時期まで、夏の間は昔から日本に伝わる伝統行事が多数あります。

今回は、そんな伝統行事の由来と行事にまつわる食べ物をご紹介していきます。

 

こどもの日

 

ゴールデンウィーク真っ最中の5月5日はこどもの日、端午の節句です。

端午の節句は、五節句のひとつ中国から伝わってきた伝統行事です。古来は旧暦の午(うま)の月にあたる5月初めの午の日を「端午の日」と定め、お祝いしていましたが、そのうちに5月5日に固定化されていったそうです。

 

中国では気候が不安定な5月に菖蒲の花を厄除けとして重宝したことから、端午の節句は菖蒲の節句とも言われています。雛祭りが桃の節句と言われるのと似ていますね!

 端午の節句は、菖蒲の花が、剣の形に似ていることや、「尚武・勝負」と同じ読みであることなどから、鎌倉時代以降「男の子の節句」としてお祝いされるようになりました。

 

無事な成長を願い兜や鎧、五月人形を飾ったり、鯉のぼりを庭先に立てたりしてお祝いします。「かしわもち」や「ちまき」を食べる習慣もありますね!

七夕の節句 

 

実は7月7日の七夕も端午の節句と同じ五節句の一つです。

織姫と彦星のお話や短冊を笹に吊るす習慣は中国から伝わりました。

 

七夕と書いて「たなばた」と読みますが、これは棚機という日本の言葉に由来します。お盆の前に神様やご先祖様に豊作を願い着物を織る、その事を棚機(たなばた)と言い、そこから時期が同じ七夕と混ざり日本独自の節句になったと言われています。

 

七夕には無病息災を願ってそうめんを食べる習慣があります。そうめんを天の川に見立てて、星形のオクラを盛り付けたりするのも良いですね!

 

夏祭りや盆踊り

 

夏が終わりに近づいて来ると、日本全国で夏祭りが行われますね。青森ねぶた祭りや京都の祇園祭なども夏祭りのひとつです。

 夏祭りの由来は諸説ありますが、夏に大きなお祭りが多い理由の一つとして、秋の豊作を願って大騒ぎし、台風や害虫を追い払うという意味があったそうです!

 

お盆の時期には盆踊りもありますね。ご先祖様をお迎えしつつ、地域みんなで楽しむ大切な行事です。最近では夜通し踊り明かす事は少なくなってきましたが、昔は日の長い夏の満月の夜に行う事で、明るく楽しく踊り明かす一日だったようですね。

 

また、お盆にはご先祖様におはぎをお供えする習慣があります。魔除けや五穀豊穣を願う目的があったとされています。あんこやきなこ、ゴマの3色おはぎが一般的ですが、関西ではゴマの代わりに青のりを使うんですよ!

 

 

伝統を守って家族みんなで過ごそう!

夏の伝統行事はこどもの成長を願うものや無病息災を願うものなど、自分だけでなく家族や友人など自分の周りの人達の幸せを願うものが多いのですね。古くから続く行事の意味を改めて考えると、これからも守り続けていきたい気持ちが生まれます。

 

今年は家族と一緒に夏の伝統行事を体験してみませんか?