糖質制限ダイエットと運動のおはなし【運動すると逆効果?】

糖質制限ダイエットと運動のおはなし【運動すると逆効果?】

2023年5月22日更新


ダイエットのために糖質制限をしているという方も多いでしょう。炭水化物の摂取量を制限する糖質制限は、効果を体感しやすいことから、根強い人気のあるダイエット法です。


しかし、糖質制限をしている人が間違った方法で運動を行うと、痩せにくい体になってしまう場合があります。


この記事では、糖質制限と運動の関係性について、解説いたします。


糖質制限で痩せる仕組み


糖質制限は、ご飯やパスタ、パンなどに含まれる糖質を摂取しない、または摂取量を減らすことで痩せるダイエットの方法です。


炭水化物を摂取すると、食物に含まれる糖質が体内に取り込まれ、糖質はブドウ糖となり血液中に混ざり、血糖値が上昇します。そこで、インスリンが膵臓から分泌され、ブドウ糖が筋肉に送り込まれ血糖値がさがります。この時に、筋肉で使いきれなかったブドウ糖は脂肪に吸収され、肥満の原因となるのです。


糖質制限をすると、体内に取り込まれる糖質が減るので、血糖値が上昇しにくく、インスリンの分泌量も少なくなります。そのため、ブドウ糖が脂肪に吸収される割合も減るのです。


つまり、糖質制限は「①摂取するトータルの糖質を減らし、②脂肪への蓄積も減らす」ため、ダイエットの効果が高いと考えられています。


糖質制限しながら運動すると…?


糖質制限で、順調にダイエットの効果があらわれると、もっと健康的になりたいと思う方も多いでしょう。


そこで、激しい運動をすると、筋肉が必要とするエネルギーが足りなくなってしまいます。


「そういう時に脂肪を燃焼するのでは?」と思って頑張ってしまいがちですが、エネルギー源が足りない状態で運動すると、燃料切れなので燃焼するための火を起こすことができません。そうすると、脂肪を燃焼するために「筋肉」を分解し、脂肪を燃焼させるため、体の筋肉が落ちてしまうのです!


筋肉量が減ると、代謝が落ち、痩せにくくなります。糖質制限と運動で痩せた!と思っても、糖質制限を解除したら、みるみるリバウンドしてしまう…なんてこともありえるでしょう。


ヘルシーな食事で痩せやすい体づくりを心がけよう!


糖質制限を行う場合でも、バランスの取れた食事を心がけることは非常に大切なことです。運動前に、少量の糖質を摂取するなどして、健康的な太りにくい体をつくりましょう。

ダイエット中も健康的な食生活を心がけて、ヘルシーで美しい体をめざしましょう!