「食べるの忘れてた!」冷蔵庫をあけて賞味期限切れの食べ物を見つけるとショックですよね。期限が切れたら捨てなきゃいけないのか、食べる場合は、自分はともかく子供や家族に食べさせても大丈夫なのか…ちょっぴり気になります。
わかりにくい「賞味期限」について徹底的に解説いたします!
▋賞味期限と消費期限
農林水産省が定めた食品衛生法の決まりで、全ての加工食品には「食品期限表示」が義務付けられています。
その期限表示の種類として「賞味期限」と「消費期限」があります。
◎賞味期限
…食品が未開封の状態で、なおかつパッケージに書かれた保存方法にしたがって保存していた場合、「美味しく食べられる期限」
◎消費期限
…食品が未開封の状態で、なおかつパッケージに書かれた保存方法にしたがって保存していた場合、「安全に食べられる期限」
つまり、賞味期限は「味の品質」が保証される期限、消費期限は「安全」が保証される期限なのです。
▋賞味期限は過ぎても大丈夫!でも開封済みはNG!
カップ麺や缶詰、ペットボトルなどには賞味期限が記載されています。これらは保存方法を守っていれば、期限が過ぎても安全性に問題はありません。年月日でなく「年月」で賞味期限が書かれているものなど、もともと日持ちするものは、期限を過ぎてからも劣化が緩やかなので3ヶ月ぐらいまでは問題ないとされています。
牛乳やチーズなどの乳製品や納豆も賞味期限が記載されています。これらの製品は賞味期限が短いので、期限が切れても食べられるのか少し心配ですよね。これらもきちんと保管していた場合は2〜3日なら大丈夫でしょう。
しかし、開封済みの食品は、賞味期限にかかわらず早く食べるようにしましょう。一度開封してしまうと、空気中の雑菌や微生物が中に入って増殖し、品質の低下が早まります。
卵の賞味期限は生食用の期限
卵の賞味期限って意外と短くて食べきれないことがありますよね。
しかし賞味期限がきれた卵も、加熱して食べれば大丈夫です。卵に表示されている賞味期限は生食で卵を食べる場合に美味しく食べられる期限ですので、加熱すれば1週間から10日ほどは大丈夫とされています。
消費期限切れは要注意!
『消費期限』はサンドイッチや生めん、生肉などの傷みやすい食品に記載されています。
消費期限は「安全性」が保たれる期限なので、期限が切れると食中毒の原因菌や腐敗が進みます。
加熱すれば死滅する菌もいますが、体にはあまりよくありません。消費期限はなるべく切らさないように、切れたら無理して食べるのはやめましょう。
▋期限の違いを知って食品ロスを減らそう!
賞味期限と消費期限、違いがわかれば期限切れも怖くなくなります。
賞味期限切れの食品をすぐに捨ててしまうのはSDGsの観点からもあまり良くないですね。
消費期限には気をつけて、賞味期限切れには寛容に…食品ロスを減らしましょう!