長崎街道はシュガーロード!?甘くて美味しい九州ができるまで

長崎街道はシュガーロード!?甘くて美味しい九州ができるまで

2023年1月31日更新

江戸時代にオランダやポルトガルと国交があった長崎、当時は高級品だった『砂糖』も伝来品のひとつでした。1700年代、オランダから大量の砂糖が輸入されるようになるや否や、九州では砂糖文化が広まりました。


その広がりを助けた街道が『長崎街道』です。長崎街道は長崎から福岡県北九州市の小倉をつなぐ全長57里(228㎞)の街道で、長崎・佐賀・福岡など街道近辺に砂糖文化を伝える役割を果たしたことから『シュガーロード』の名前でも知られています。


今日はシュガーロードがもたらした九州の砂糖文化についてご紹介いたします!


シュガーロードとは?


シュガーロードは和食の砂糖文化へ大きな影響を与えたことから、2020年6月日本遺産に認定された九州唯一の脇街道です。長崎・佐賀・福岡までの228kmの間に25ヶ所の宿場を持ち、カステラや羊羹など、各地に砂糖を用いた独自の食文化をもたらしました。


福岡県北九州市にある小倉と長崎を結ぶ長崎街道は、山を迂回せずなるべく真っ直ぐに2拠点を結ぶルートのため、冷水峠や日見峠、俵坂峠などの険しい山道を超える必要があります。そんな峠を越えて宿場街で食べる甘い和菓子の味はさぞ格別だったんでしょうね!


シュガーロードの周りで生まれた銘菓たち


シュガーロードにある宿場町やその近辺では、カステラや羊羹など、砂糖をふんだんにつかった銘菓が生まれました。


代表的な銘菓をいくつかご紹介いたします。


長崎のカステラ


長崎といえば、やっぱりカステラですよね!長崎のカステラはポルトガル人により日本に伝えられたといわれています。バターなどの脂分をまったく含まず、卵と砂糖、はちみつなどで作られるカステラは今なお広く愛される銘菓です。


小城市の小城羊羹


小豆の産地として知られる佐賀県小城市にもたらされた砂糖は、九州を代表する銘菓『小城羊羹』誕生のきっかけとなりました。ねっとり濃厚な羊羹で、時間が経つとシャリシャリ感が増す外側のコーティングが特徴です。


長崎県諫早市の諫早おこし


江戸時代、全国有数の米どころとして知られた長崎県諫早地方。当時は、お米はまだまだ貴重な食材でしたが、諫早では余剰米があったため、干して乾燥させたお米を炒って、砂糖とほんの少しの塩をまぜて固めた銘菓です。


九州銘菓が甘くて美味しいのはシュガーロードのおかげ!


九州は銘菓だけでなく、醤油や煮物も甘くて美味しいですよね!


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