魅惑のフランス料理の世界_1

魅惑のフランス料理の世界_1

2024年8月12日更新

2週連続パリオリンピック関連のコラムになりますが、

今回は「フランス料理」についてピックアップしてみます!
知ってるようで知らない、フランス料理の歴史や特徴、定番メニューをご紹介します!


フランス料理の起源は宮廷料理

 

 

中世時代にはまだ今のようなフランス料理は存在せず、
カリカリのパンに料理を乗せててづかみで食べるような食事が基本でした。

16世紀に入り、フランス料理はイタリア料理の影響を強く受けます。
それは、メディチ家のカトリーヌがフランス国王に嫁ぐ際に連れてきたイタリア料理人たちによってです。

 


洗練された料理やテーブルマナーを伝え、料理はスパイスやソースを使った豪華なものに、食事作法はナイフやフォークを使うスタイルにと、フランス料理は大きな変貌を遂げます。

 

さらに19世紀に入ると、料理を大皿で並べるスタイルから、
前菜、メイン、デザートと1品ずつ提供する「コース」が一般的になります。


これは寒冷地であるロシアで「料理が温かいうちに食べられるように」と
1皿ずつテーブルに運ぶスタイルが後にフランスで取り入れられたと言われています。

 

フランス料理の流れ

 

現代のフランス料理は前菜、メイン、デザートと3品のコースが基本です。
一般的なお店は7品、もっと格式の高いフルコースは11品と品数が多くなります。

【一般的なコース
1.前菜
2.スープ
3.魚料理
4.口直し
5.肉料理
6.デザート
7.コーヒーと小菓子

【フルコース】
1.突き出し
2.前菜
3.スープ
4.魚料理
5.口直し
6.肉料理
7.サラダ
8.チーズ
9.甘い菓子
10.フルーツ
11.コーヒーと小菓子


まずは食前酒と一緒にアミューズ(小前菜)をいただき、その次に前菜〜肉料理と続きます。

そして、一旦テーブルを片付けてから、チーズ、甘い菓子、フルーツ、小菓子が提供され、コーヒーで締めるというのが一般的な流れです。

フランス人は食事を楽しく時間をかけることで有名ですが、
さすがフランス料理、フルコースは品数が多いので、食事には2〜3時間ほどかかります。


フランス料理のマナー

 

たくさんのマナーが存在するフランス料理。

ここで一般的なフランス料理のマナーを見ていきましょう。


ナイフ・フォーク

ナイフやフォークは外側から順に使いましょう。
食事中の置き方は、はナイフとフォークをお皿の上に「ハの字」になるように置きます。
ナイフの刃を内側(自分側)に、フォークは背を「上」にしましょう。
食べ終えた後の置き方は、お皿の右下に揃えて置きます。
ナイフの刃を内側に、フォークは背を「下」に。

 

ナプキン

ナプキンを広げるタイミングは、ドリンクやお水を持ってきてくれた時です。
二つ折りにして、折り目を自分の方に向けてふとももの上に置きます。
口を拭くときは、ナプキンの「内側の端」を使います。
中座のときに置く場所…食事中に席を立つときは、「軽くたたんで背もたれまたは椅子の上に置く」のが基本です。
食後に置く場所…簡単にたたんでテーブルの上に。キレイにたたんでしまうと、「料理が美味しくなかった」というメッセージに。

スープ

スプーンを奥から手前にすくい、量が少なくなってきたらお皿の奥を浮かせる。


コーヒー・紅茶

カップの取っ手は指で挟んで持つ。ソーサーを持ち上げて飲まないのが基本です。

 

 

 

魅惑のフランス料理の世界_2に続きます。