防災の日は、100年前の関東大震災が由来
9月1日が防災の日とされたのは、今から100年前に起きた「関東大震災」が由来です。関東大震災は、1923(大正12)年9月1日、正午前に発生しました。現在の東京都と神奈川県を中心に大規模な被害が生じています。発災時刻がお昼時だったのに加え、能登半島あたりを北上する台風の影響で強い風が吹きこんだことが重なり大規模な延焼火災が発生し、10万5000人あまりという最大の人的被害となったのです。火災による焼失のほか、揺れによる倒壊、液状化による地盤沈下、土砂災害も多く、鉄道事故による大規模な死者もありました。沿岸部では高さ10m以上の津波も発生しました。
関東大震災から1世紀経ちますが、日本列島はその後も大規模な災害に見舞われ続けています。複数の死者が発生した震度6弱以上の地震に絞っても19件、平均すると5年に1度は大地震に見舞われているといえます。
もしも災害が起こって、家族と連絡を取りたい場合はどうする?
災害が起こった直後は電気が止まっていたり、電話が通じなかったりするので、それぞれの出先に居る場合、家族と連絡を取ることがむずかしくなる可能性があります。地域で配布される「避難場所マップ」などを見ながら家族と災害時にどうやって連絡を取るか話し合い、安全な公園や避難施設など集合場所を決めておくと安心ですね。
また携帯電話の【災害用伝言板】のサービスを利用するのもお勧めします。災害用伝言板は、災害時において音声発信が集中することでつながりにくくなった場合に、メッセージを預かり、伝えたい相手にメッセージを届けられるサービスです。
通信環境下で消息を入れておけるのが「災害時伝言サービス」です。固定電話や携帯電話から「171(いない)」へ電話し、被災者が消息を残しておくと、全国からその音声を聞いて確認できるという仕組みです。災害が起きるとどこに被害が及ぶかわかりません。家族で話し合って、もしもの時に備えて複数の手段を活用すると良いでしょう。
地震が起きた時に身を守るには
家にいる時、地震が起きた時、しっかりしたテーブルの下に潜る。手近にあるクッションなどで頭部を守りましょう、また食器棚から食器が落ち割れて破片を踏むと危険です、すぐにサッと履けるようにスリッパを置いておくと咄嗟の時に役に立ちます。
キッチンのコンロの火を使っていた場合、揺れが収まってから落ち着いて消すようにしましょう。最近では揺れを感知して自動的に火が消える仕組みの物が増えて来ています。新しく買い替える時などに、注意して購入すると良いでしょう。
突然の災害では誰もがパニックになります。日頃から災害に備えて、シュミレーションしておくといいかもしれませんね。
備えておきたい避難グッズ
▢懐中電灯・ランタン等の照明器具
▢軍手
▢スリッパ
▢クーラーボックス
▢携帯ラジオ
▢携帯トイレ
▢新聞紙
▢カセットコンロ・ガスボンベ
▢飲料水
▢非常食
▢ラップ
▢ポリ袋
▢タオル
▢体拭き用ウエットティッシュ
▢口腔ケア用ウエットティッシュ
▢薬・絆創膏など
食料や飲料水はもちろん大切な備えグッズですが、一番忘れがちなのがトイレの事です。地震や台風で停電したり断水するとトイレが使えません。携帯トイレの準備を家族分✕数日分常備しておくと良いでしょう。
長期間断水となると、お風呂にも入れないし顔や手を洗ったり歯磨きすら出来なくなります。ウエットティッシュや口腔用ウエットティッシュも便利で役に立ちます。そんな場合に備えて、飲料水はもちろん、洗面用の水をペットボトルなどに貯めて備えておくといざと言う時に、手を流したりタオルを濡らして身体を拭いたり、いろいろな事に使えます。台風など進路がある程度わかって、台風上陸の予想日時など分かれば、前もって、お風呂に水を貯めておけば断水になっても、しばらくの間、しのげるでしょう。
災害時に心がけたい事をご紹介いたしました。「備えあれば憂いなし」です。防災グッズ+家族に「必要なものリスト」を作成してまとめてみるのもいいですね!
9月1日の防災の日をきっかけに家族と防災について話し合う機会にしてみてはいかがでしょう。