『長崎くんち』。長崎の風土や歴史が感じられる長崎くんちは長崎県民だけではなく、日本全国から多くの人が訪れる一大イベントです。
2022年は残念ながらコロナウイルスの影響で中止となってしまいましたが、その代わりに出島メッセ長崎にて『ながさき大くんち展』が開催され、6万人以上が県内外から訪れかなりの賑わいを見せました。
今日はそんな長崎くんちの歴史や長崎くんち料理をご紹介したいと思います!
▋長崎くんちとは?
長崎くんちとは、長崎県長崎市にある諏訪神社(鎮西大社)の例祭で、毎年10月7日・8日・9日の3日間行われます。
長崎くんちの歴史は古く、寛永11年(1634年)、高尾と音羽いう2人の遊女が諏訪神社神前に「小舞」を奉納したことが長崎くんちの始まりと言われています。1634年は出島の工事が着工されたり、眼鏡橋が造られたりと、偶然ではありますが今日まで残る長崎を象徴するものが作られた特別な年となりました。
出島の交易により益々栄えた長崎。長崎くんちも年々豪華絢爛なお祭りとなり、江戸時代にはすでに現在に劣らない華やかな演しもの(だしもの)が見られたといいます。
・長崎くんちの「くんち」ってどういう意味?
そもそも、「くんち」という言葉もあまり耳慣れない言葉ですよね。
「くんち」とは、九州北部で秋のお祭りを意味する言葉です。「御」をつけて、「おくんち」と呼ぶこともあるそうですよ!
長崎くんちは佐賀の「唐津くんち」福岡の「博多おくんち」と並び、「日本三大くんち」のひとつに指定されています。
▋長崎くんちの奉納踊
長崎くんちの1番の見ものといえば、演し物(だしもの)です。国の重要無形民俗文化財にも指定されている奉納踊りは、龍が舞う様子を表した龍踊り、鯨漁をダイナミックに表現した鯨の潮吹き・モッテコイいう独特な掛け声が耳に残るコッコデショ・オランダ人による漫才を舞にした阿蘭陀万才などが代表的です。
▋長崎くんちの日に食べる「くんち料理」とは?
長崎くんちは諏訪神社の例祭です。昔は小豆ごはんやお煮しめなどの魔除けや厄除けの意味がある食事が振舞われていたと言われています。
他にもドジョウとごぼうをお味噌で煮たドジョウ汁やかまぼこやネギ、ちくわなど色とりどりのものを入れた更紗汁などを食べる習慣があります。
▋「長崎くんち」は長崎が誇るお祭り!
長崎くんちの歴史やくんち料理をご紹介しました。
3年連続で中止となってしまいましたが、来年こそは街中で長崎くんちを楽しみたいものですね!