飽食の時代…と言われますが、それでも高齢者は「低栄養」の状態になりやすいと言われています。 低栄養状態は本人はもちろん、家族や周りの方もなかなか気付くのが難しいと言われています。
今日は高齢者が低栄養に陥る原因とそのリスク、対策法についてお話ししたいと思います。
▋高齢者が低栄養になる原因とは?
加齢により、若い頃よりたくさん食べられなくなってくる事は自然な事です。
しかし、エネルギーの摂取量や栄養素が不足してしまうと、低栄養に陥ってしまいます。
食べる量が減ってきた方は注意が必要です。
若い頃に比べ消費エネルギーが少なく、お腹が空きにくいことや胃腸など消化機能が低下している事、噛みにくい飲み込みにくいなどの問題から食への興味が薄れていることなどが原因です。
さらに、お肉やお魚などのたんぱく質をあまり食べていないと低栄養になりやすくなります。
▋高齢者が低栄養に陥った場合のリスクとは?
高齢者が低栄養になってしまうと、健康上よくない問題が多々引き起こされます。
まずたんぱく質が足りていないことにより筋肉量が減るので、立つ・歩くなどの動きが辛くなるなど、運動能力の低下が目立ちます。運動能力が低下することにより、活動量が減少してしまえば、さらに空腹を感じにくくなり食事量が減り、低栄養を悪化させてしまうのです。
また、ビタミンやカルシウムが不足していると、骨が脆くなり骨粗鬆症になりやすくなり、骨折のリスクも高まります。
▋低栄養にならないための対策法
高齢者が低栄養にならないためには、日頃から意識的に気をつけて生活する必要があります。
どんなことに気をつければ良いのかまとめましたので参考にしてみてください!
・バランスの良い食事
まずはバランス良い食事を心がけましょう。白米や玄米などの炭水化物、お肉やお魚などたんぱく質を取れる主菜、ビタミンやカルシウム、ミネラルを取れる副菜、この3つは必ず食べられるようにすると良いですね。
食欲がない時は、好きな食べ物や美味しい食べ物を食べることも重要です。
・BMIを計算し、記録する
低栄養に気付くためには、体重が一つの目安となります。体重と身長から算出できるBMIを記録しておくと、肥満度が数値で見れるので、変化がわかりやすくなります。
BMI = 体重(kg)÷(身長(m)×身長(m))
60代は20.0~24.9、70歳以上は21.5~24.9が目安です。
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